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不動産用語集

飲食店の開店・開業をするときに知っておきたい、用語説明集

原状回復工事

飲食店などの店舗を運営する際には、天井や床、壁などの造作をこだわったり、テーブルや椅子、カウンターなどを取り付けたり、厨房設備をそろえたり、さまざまな造作を施すのが一般的です。
ただし、飲食店店舗などの賃貸借契約においては、契約満了時や解約にあたっては、原状回復工事を行うことで、契約時の状態に戻すことが賃借人の義務とされているのが一般的になっています。

原状回復工事を行うにあたっては、契約締結以降に施してきたすべての造作を撤去・解体しなければなりませんが、その際に気をつけなければならないことがあります。

スケルトン工事の注意点

A工事・B工事・C工事ってご存じですか?
内装工事には、工事区分というものがあります。
工事を誰が行い、費用を誰が負担するかによって工事区分がわかれています。

「A工事」…施工業者の選定・工事費用の負担→貸主

「B工事」…施工業者の選定→貸主、工事費用の負担→借主

「C工事」…施工業者の選定→借主、工事費用の負担→借主

このように、契約内容によっては、不動産会社や管理会社、賃貸人が指定している原状回復工事専門業者にしか依頼してはならない場合もありますので、まずは契約書をきちんと確認しておきましょう。
特に明記されていない場合でも、念のため確認しておくことをおすすめします。

また、物件によって、原状回復をどこまで行うのかを確認しておきましょう。
天井や床、壁などはどの程度まではがす必要があるのか、配管についてはどのように原状回復を行うのかなど、さまざまな項目をチェックしなければなりません。
後になって追加で工事を行わなければならないということを回避するためにも、工事業者の選定にあたっては、打合せをしっかり行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。

費用を抑えるコツ

まず何より大切なポイントは、できる限り早い段階から多くの業者に依頼をし、相見積を出してもらいましょう。
少なくとも引渡し日の1ヶ月前には動くようにしましょう。
業者によっては、3倍近くの差が出てきます。

また、契約内容によっては、造作譲渡を行うことで居抜きのままの状態が認められることがあります。
いずれも賃貸人の判断となりますので、退去にあたっての費用を抑えたいと考えている場合は、造作譲渡による居抜きでも問題ないかを打診してみるといいでしょう。
物件によっては、費用を抑えるだけでなく造作売却による収益が得られる可能性もありますよ。

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