- 業態人気度 ★★☆☆☆
- 物件出没度 ★☆☆☆☆
- 家主好感度 ★★☆☆☆
【韓国料理の居抜き物件の特徴】
韓国料理店は業態としてはあまり多くないので撤退情報は少ない業態です。
都内には大久保や赤坂など、韓国料理店が密集している地域があり、韓国人が集まるエリアも多く存在します。韓国料理店といっても焼肉・スンドゥブ専門店・鍋専門店などタイプはいろいろです。
インド料理や中華料理店と一緒で、退店オーナー(賃借人)は外国籍の方が多いのも特徴の1つです。家主さま(賃貸人)の中には外国籍の方との契約を嫌がる場合もあるので、すでに外国籍で承認が取れている店舗は比較的入居の審査が厳しくない傾向にあるので出店者さまにとってはメリットになります。
韓国料理店では焼肉のロースター・IH付きテーブル・マッコリを冷やす機器など色々な専門機器があったりするので同業態の開業がスムーズですし、設備投資も軽く済みます。
しかし同業態での開業には注意点があります。それは新しくお店を開業したことを近隣の方に気づいて貰えないことです。韓国料理店や中華料理店はただでさえ外観が似ているため、オーナーが変わって新しいお店になったということが非常にわかりづらいのです。
韓国料理店は店舗数が多くはないので、韓国料理好きの常連さんが集まる傾向にもあります。そのため店舗が閉店しても同業態で開業をすれば1度は来店して貰える可能性が高いのも特徴です。
【開業にあたり見極めるポイント】
- 1. ダクト・電気、ガス容量・厨房の水回りがしっかりしているかどうか?
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専門機器を使用する場合は特に事前にチェックを行いましょう。近隣トラブルや追加費用などにも注意が必要です。重飲食に変更する場合は電気やガス容量が足りているかもチェックしましょう。
- 2. 管理会社・家主さま(賃貸人)・近隣とのトラブルが発生していないか?
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匂いや煙が出る場合は要注意です。今までの営業で問題が発生していないか、細かい部分まで確認をしましょう。
【 韓国料理の居抜きを活用した 開業事例 】
希望譲渡価格 3,500,000 円 → 実際の購入価格 3,100,000 円
東京都 世田谷区 上馬 駒沢大学駅 徒歩 5 分 約 20 坪 期間 2ヶ月
韓国料理居抜き → 居酒屋開業
こちらの居抜き物件はまだ1年間半しか営業しておらず比較的内装も厨房も新しい店舗でした。厨房機器も丁寧に利用されていたため、そのまま利用でき、内装と看板だけの改装にすることで低投資にて開業に成功。
◆韓国料理物件をスケルトンから開業した際の想定コスト
飲食店の店舗を閉店する際に業態によっても違いがありますが通常1坪50万~100万の程度の工事費用がかかります。(厨房設備込)
韓国料理店は扱う料理によって大きく設備が違ってきますが、それなりの装備が必要です。
平均的な工事費用を坪 750,000 円で計算すると 上記の物件の工事費用は 15,000,000 円となります。造作を 3,100,000 円で購入して内装・看板工事に 5,000,000 円がかかったとすると 合計 8,100,000 円で新規開業できたことになります。
【まとめ】
撤退と開業が少ない韓国料理店!! 閉店が少なく長年営業をしている店が大半です。そのため内装設備や厨房機器などの中古品のチェックも大事になります。
「清掃やメンテナンスが行き届いているか」「まだまだ設備や機器は利用できるか」を入念にチェックしましょう。購入の翌日に故障しても誰も修理も保証もしてくれません。
韓国料理店は、韓国籍のオーナーが大半です。外国籍のオーナーとの造作譲渡品や造作代金などの交渉は口答だけでなく、しっかり契約書などを交わすことが大事です。
文化の違いもあり、後で言った言わないなどのトラブルにならないように、居抜きの専門業者に依頼するのも良いでしょう。