数十万円から百万円を超えることもある業務用エアコンですが、飲食店舗においては厨房と客室に一台ずつは必要ですし、店舗規模によっては、追加での設置が必要になることもあります。費用がかさむのを避けたいのであれば、あらかじめエアコンが設置されている居抜き店舗物件を検討するといいでしょう。その際、室内機の形状やインテリア性などによって色々な種類がありますので、ここではぶけなびで多く取り扱っている代表的な業務用エアコンについて、おさらいしておきましょう。
店舗に設置するエアコンとして代表的なものが、天井に埋め込むタイプの天井埋め込みカセット形です。天井からの出っ張りがないため、見た目にもすっきりして、インテリア性が高いのが特徴です。さらに、天井からの送風のため、上手に設置することで室内の気温を効率的にコントロールすることができます。吹き出し口が1方向のものから2方向、そして、4方向のものまでありますので、設置場所や設置数との兼ね合いによって、選択するといいでしょう。
天井に埋め込むタイプには、他に天井ビルトインカセット形と呼ばれるものや、ビルトインオールダクト形などがあります。天井ビルトインカセット形は、室内機を天井の内側に設置し、本体の吸い込み口だけを天井から露出し、吹き出し口を分散できるのが特徴です。店舗の形がL字であるなど、特殊なレイアウトの物件などに活用できます。また、ビルトインオールダクト形は、室内機を全て天井の内側に設置し、天井から露出している吸い込み口と吹き出し口を、それぞれダクトで繋ぐ方式です。各種フィルターを併用することができたり、加湿器の取り付けもできますので、高機能のエアコンとしての利用が可能です。
天井に取り付けるタイプとしては、室内機をそのまま天井から吊り下げるタイプの天井吊形があり、これは一般的な壁掛形と同じように使用することができます。これらは価格も手ごろで設置も簡単であるため、人気のあるモデルとなっています。
より強力なエアコンが必要でしたら、床置形がお勧めです。冬場で暖房を使用する場合には、足元から温めることができますし、何よりも馬力に優れています。ルーバーを使い分けることで、吹分けを上下で切り替えるなど、室内の温度むらをできるだけ少なくすることもできます。
厨房でのエアコン使用の際には、煙や油による汚れがどうしても気になってしまいますが、厨房専用エアコンもあり、こちらは汚れや錆などに強いステンレスで外装が施されていたり、オイルミストフィルターを標準搭載することで、特殊な環境でも問題なく使用できるよう配慮されています。