コーヒーを淹れる一番簡単でシンプルな方法は、ハンドドリップです。他にもサイフォンやフレンチプレスを使って、手軽に淹れることができますが、慣れないと味が安定しないといったデメリットがあります。その点、コーヒーメーカーは、抽出を自動で行ってくれますので、いつでも安定したクオリティでコーヒーを楽しむことができます。
喫茶店やカフェを始めようと考えている人にお勧めなのが、すでに同じ業態で運営されていた店舗を居抜きで購入する方法です。家庭用とは異なり、業務用のコーヒーメーカーは高価なモデルが少なくないため、専門的なマシーンが備わった居抜き物件は、初めての店舗経営者の強力な味方と言えるでしょう。ここでは、ぶけなびの居抜き物件で取り扱っている、主なコーヒーメーカーについてまとめてみます。
日本で最も有名なコーヒーメーカーがアメリカのバーンです。コーヒーの抽出が行われるファンネル底部の抽出口の穴が大きめになっているため、あっさり目のコーヒーを抽出できます。バーンのコーヒーメーカーは、ロイヤルホストなどで使用されています。これに対して、同じアメリカのウィルバー・カーチスのものは、バーンと比較して、ファンネルが深めで抽出口が小さいため、よりしっかりした深い味わいのコーヒーを抽出することができます。
日本のマクドナルドなどで使用されているコーヒーメーカーが、アメリカのブルーマチックです。ウィルバー・カーチスのファンネルよりも幅広で大き目で、マイルドなコーヒーを楽しむことができます。その他、ドトールコーヒーのグループ企業であるアメリカのフェトコや、スターバックスなどでも使われているアメリカのグラインドマスター・セシルウェアなど、主にアメリカのメーカーが有名です。このように様々な種類がある中で、どのコーヒーメーカーを使用すればいいのか悩む人もいると思いますが、基本的には、自分が立ち上げようとする店舗の状況を精査することが大切で、その中でも、以下のポイントに絞って状況を確認してみてください。
まず、一日におけるマシーンの使用頻度と、一つのマシーンで何種類のメニューを提供するのか、かつ、それぞれの見込み数量、そして、提供する際のそれぞれのメニューで使用するカップの容量と一杯当たりの抽出量に、ピーク時における1時間当たりの提供数見込み、および、提供する際に必要なオペレーションの時間など、これらを確認することで、自分の店舗に必要なコーヒーメーカーのスペックが明らかになります。アンダースペックでもオーバースペックでもない、適切なマシーンを使用するように心がけましょう。
