大型から小型まで様々なサイズの食器洗浄機
飲食店舗の経営を行う上で効率化したい工程は、何と言っても食器の洗浄です。どのような業態での店舗運営を行うにせよ、飲食業であれば必ず食器や調理器具の洗浄を行わなければなりません。運営規模によっては、食器洗浄担当のスタッフが必要なケースもありますが、コストカットがさまざまな分野で求められている昨今、こういった間接部門はできるだけ省力化したいと考えるものです。
そこで必要となるのが、食器洗浄機です。食器洗浄機は、近年の居抜き物件の多くに見られるようになってきた設備の一つです。それぞれのニーズに応じた機能が細かく分かれていることもありますので、ここでは最近の食器洗浄機の特徴を交えながら、代表的な食器洗浄機をいくつかご紹介していきましょう。
そもそも、手洗いから食器洗浄機への切り替えを行うことによるメリットにはどのようなものがあるのかというと、まず専属のスタッフの配置を少なくできる点だけではなく、もちろん水道代やガス代の節約につながります。
例えば、一日あたり2000枚のお皿を洗う場合のデータを見てみると、手洗いで1万円程度コストが必要になるところを、食器洗浄機であれば最大2300円まで減らすことができます。また、手洗いでは1時間に200枚洗えるのに対し、食器洗浄機では400~1000枚を処理することができます。ランチ時などの忙しい時間帯には頼もしい処理能力と言えるでしょう。うっかり食器を割ってしまう破損率の比較をしても、手洗いが1%に対し、食器洗浄機は0.2%とのデータもあります。
このように、コスト面でもスピード面でも有利な食器洗浄機ですが、設置スペースに合わせたタイプが用意されています。一般的なドアタイプだけでなく、カウンターの下などの限られたスペースへの設置に向いている、アンダーカウンタータイプや小型ドアタイプ、あるいは大量の食器を一気に洗浄できるラックコンベア式などさまざまです。1時間あたりの処理枚数や速度によってもいくつかのタイプがありますので、具体的な店舗の運営オペレーションの想定を行っておくと良いでしょう。
中古品も出回っていることから、手頃な価格で入手することも可能になっています。また、数年単位でリースを組むこともできます。
居抜き店舗に設置されている食器洗浄機を検討する際には、他にも洗浄やすすぎの能力も確認しておきましょう。油汚れを効果的に落とすためには、洗浄温度の管理が決め手になりますので、洗浄温度を1℃単位で設定できるものが便利です。またノズルの違いによってもすすぎ時の落ち具合が異なりますので、具体的にどのような洗浄システムになっているのかを確認することをお勧めします。