業務用の冷凍ストッカーを持つべき理由とは?
飲食店では、日々たくさんの食材を扱います。
中でも、食材を腐らせることなく長期保存できる冷凍ストッカーは、非常に便利なアイテムです。
冷凍食材をまとめ買いをして保管したり、調理時間を短縮するためにあえて食材を冷凍したり、と重宝する場面も多いでしょう。
業務の効率化、食材・食品の保管や管理がしやすくなることで、経営のコストダウンにもつながりますので、ぜひ活用したい厨房設備のひとつです。
冷凍ストッカーは庫内の空気を冷やし、保管した食品の温度を下げた状態で保つ機能を持っています。
冷凍ストッカー内に食品を入れると、冷気によって食品の温度が下げられ、ゆっくりと凍り、冷凍の状態になるのですが、冷凍のスピードは遅いです。
そのため、基本的には急速冷凍ができません。
ただし、冷凍ストッカーにはさまざまな種類があり、急速冷凍に対応しているものもありますので、タイプと特徴を理解しておくことが大切です。
冷凍ストッカーは、容量の大きいものになると10万円以上するものも珍しくありません。
また、かなり低い温度に設定できるタイプであれば、40万円以上するものもあります。
居抜き店舗物件にも付随していることが多いので、そのまま利用できるのであれば、設備投資費用を押さえられます。
しかしながら、居抜き物件に冷凍ストッカーがある場合、どういうタイプなのか、特に気に留めない人が多いと思います。
冷凍ストッカーは種類によって、適した用途や特徴が異なりますので、改めてここで確認しておきましょう。
上開きの冷凍ストッカーの特徴
上開きタイプは、天板が蓋になっているタイプのものです。
かがまなくても上から中身を簡単に確認でき、冷気が逃げにくいというメリットがあります。
冷凍ストッカーは、長期利用をしていると底に水が溜まりやすいですが、庫内から外に水を排出するための前面外側排水溝が付いています。
庫内に仕切りのないタイプが多いため、食材の出し入れをすることで庫内の温度が上昇しやすい、というデメリットがありますが、そういった時のために、急速冷凍機能が付いています。
時間をかけずに一気に冷凍できますので、鮮度やうまみを失いにくくなっているといえます。
高性能低騒音コンプレッサーが搭載されていますので、運用の際の騒音も抑えられています。
前開きの冷凍ストッカーの特徴
前開きタイプの冷凍ストッカーの特徴は、保存している食材を確認しやすく、かつ、楽に出し入れができるということでしょう。
庫内は3段~7段と、用途によって選ぶことができますし、引き出しタイプではそれぞれの内部温度が変化しにくいというメリットもあります。
食材の出し入れを頻繁に行う場合でも、電気代をあまり気にする必要はありません。
三温度帯冷凍ストッカーの特徴
一台で冷蔵・チルド・冷凍を調整することができる、三温度帯冷凍ストッカー。
冷蔵は0℃~8℃、チルドはマイナス5℃~0℃、冷凍はマイナス20℃~マイナス5℃、と温度を調節ダイヤルで切り替えることができます。
野菜や果物から、冷凍食品やアイスクリーム、そして、冷凍した食材の自然解凍などをマルチに行うことができます。
強力なコンプレッサーを搭載していますので、急速冷凍にも優れています。
超低温冷凍ストッカーの特徴
さらに、マイナス50℃という超低温を実現したのが、超低温冷凍ストッカーです。
低温環境のため、食材のタンパク質の酵素分解を防いだり、脂質の酸化を防止したりすることができ、食材の長期保存も可能です。
細菌や微生物も繁殖しづらい環境のため、衛生面でも安心です。
カニやマグロ、エビなどの高級食材を保存するなど、色々な用途に使うことができます。
業態によって必要な冷凍ストッカーは異なります。
自分の経営する業態に合ったタイプの冷凍ストッカーが使用できる居抜き物件を、ぶけなびで探してみてはいかがでしょうか。