飲食店舗では火気を使用するところがほとんどですので、ガステーブルがあらかじめ設置されている居抜き物件が手に入るというのは非常にメリットがあります。ガステーブルの導入されている貸店舗を探す際のコツは、何よりも自分の運営する店舗で具体的にどういったガステーブルが必要になるかを把握しておくことです。
ガステーブルには内管式と外管式の2種類があります。簡単に言うと、内管式とは自動で着火するタイプ、外管式は手動で着火させるタイプのガステーブルです。内管式であれば忙しいランチ時などの調理の際にもスムーズに調理を進めることができます。外管式のメリットは、シンプルな構造とメンテナンスのしやすさにあります。
火気をより頻繁に使用する業態であれば、ガステーブルに設置されているゴトクの数が比較的多いタイプのものがいいでしょう。逆にそれほど火気を利用することのない業態であれば大きなガステーブルを探す必要はありません。
実際の調理を行なっているところをイメージすると、調理中にゴトクの上を鍋やフライパンなどをスムーズにスライドさせることができるフラットなタイプのガステーブルは使い勝手が優れていると言えます。ゴトクの数だけで判断するのではなく、このように調理のシチュエーションにおけるさまざまな要素を検討してみることが大切です。
また、下部にオーブンの併設されているタイプのガステーブルであれば、コンパクトな厨房スペースであってもより効率的に調理を行なうことができるようになります。オーブン付きのガステーブルでのおすすめは、庫内の温度が100℃から350℃の間で自由に設定することができるもので、さらに立ち消え安全装置が搭載されているものであれば、調理中のうっかりミスによるアクシデントを未然に防ぐことができます。
ホテルの洋食ダイニングや洋食レストランなどの厨房においては、ガステーブルを利用する頻度が特に高いため、堅牢なタイプのガステーブルの導入が必要になります。基本的な構造がしっかりとしていることに加えて、ゴトクが6つ程度あるものが一般的で、一度に大量の食材の調理を行なうことができます。
このように、ガステーブルにもいろいろな種類がありますので、自分にとってベストなものを見つけ出すことができるようになっています。内管式か外管式か、ゴトクの数はどの程度必要か、オーブン付きがいいのか、などについて明確化しておけば効率的に物件を探すことができるでしょう。