調理した食材を保温しながら保管するのに適した保温器ですが、用途や食材によって様々な種類があります。種類があるということは、それだけニーズがあるということでもありますので、新たに飲食店舗を経営している人で、居抜き店舗物件の購入を検討されている人は、保温器も付随設備の一つに加えてみることをお勧めします。
保温ジャーは、炊き立てのご飯の旨みを維持しながら保温するための保温器です。蒸気が蓋の内側部分で結露することで、旨みが半減してしまいがちですが、業務用の保温ジャーでは、そういった余分な水分を逃がす仕組みになっています。また、ダブルヒーターを搭載することで、大量のご飯を効率よく保温することもできますし、通電ランプによって、漏電などの不意の事故にも備えることが可能です。
お味噌汁やスープなどを保温するのに便利なのが、スープジャーです。30人分程度の量を保温できる4.5Lタイプや、最大60人分の保温ができる8Lタイプなど、容量別のラインアップとなっています。マイコンを搭載していますので、ダイレクトセンサーが付いたタイプの機種では、庫内の正確な温度を計測できるため、過熱による煮詰まりの心配もなく、適温で保温することが可能です。ヒーターも底面だけでなく、側面にも付いたダブルヒーター方式ですので、内容物を均一に保温してくれます。
コンビニやフードコートなどでよく見かけるのが、フードショーケースでしょう。フライドチキンやコロッケ、ポテトなど調理済みの食品を温かく、そして、見栄え良く陳列するための保温器です。保温システムは、面状の遠赤外線ヒーターによって食品を温める方式なので、温めむらが少なく、調理したての美味しさを保つことができます。デジタル温度計も搭載されているので、庫内の温度を監視できるのも安心ポイントです。また、各棚別に照明器具が設置されているため、陳列されている食品を明るく美味しそうに見せることができますし、曲面ガラスの採用で庫内に入っているものが見やすくなっています。
また、おしぼりやタオルなどを保温するには、ホットキャビネットを使用します。設定された温度で保温するだけでなく、スチーム機能によって適度な湿度を加えることで、使いやすい状態を保ってくれます。ガスなどを使わず、電気を利用した保温器ですので、誰でも安全に使用できます。他にも、弁当箱などを詰めて保温できる温蔵庫など、食品や用途別に色々な保温器があります。
ぶけなびでは、ここに紹介した色々な保温器を取り揃えた居抜き物件を紹介していますので、新規開業を考えている人は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。