最近は個室タイプの部屋を多めに配した飲食店舗が増えてきています。特に居酒屋などにおいては個室で通信カラオケを楽しむことのできる店舗が増えてきています。これまではカラオケボックスなどに限られていた通信カラオケですが、発想の転換で美味しい料理やお酒を楽しみながら、プラスアルファとして親しい友人同士などでカラオケをするといった楽しみ方が注目されてきています。
ただし、これから新たに通信カラオケを導入して飲食店舗をスタートするとなると、まとまったコストを用意しなければなりません。各部屋に通信用の回線を導入したりなど、内装工事も追加で行なう必要も出てきますので、開業にこぎつけるまでに思った以上の時間がかかってしまうといったこともあり得ます。
時間や費用の限られたなかで効率的に飲食店舗をオープンするためには、すでに同じような業態で営業を行なっていた物件を居抜き状態の貸店舗として利用するのがベストな方法でしょう。通信カラオケ機器も導入されていますし、必要な回線工事も当然実施済みですので、基本的な内装の手入れ等を行なうだけで店舗をオープンすることができます。
もし追加である程度の内装工事を行なう余裕があるようでしたら、各部屋の防音性をより向上させるために吸音材を最新のものに差し替えたり、入口の扉のガラスを二重にしたりといった、店舗を利用するお客様がより快適に過ごすことができるような配慮を行なうといいでしょう。また、スピーカーを取り替えたり、各部屋の照明を工夫したりするなどして、よりカラオケを楽しむことのできる環境作りを行なうのもおすすめです。
もちろん飲食店舗としての営業となりますので、提供するメニューにもきちんと力を入れましょう。居酒屋タイプの店舗での営業であれば、看板メニューを考案したり、最近増加傾向にある女性のお客様のためにヘルシーなメニューを加えたり、カクテルなどのお酒のメニューを充実させたり、さまざまな工夫を施すことができるでしょう。
また、最近では子ども連れのママさんたちが食事とカラオケを兼ねて利用するシーンも一般的になってきています。そのため、子どものためのメニューを加えたり、家族連れでも楽しく食事をすることのできる各種サービスを検討したりすることで、より多くの集客を期待することができます。
このように、新しい飲食店舗の形のひとつとして取り組むことを念頭に、さまざまな側面から店舗の経営について検討をしていきましょう。