サラマンダーは厨房に欠かせない調理器具!特徴やメリットを解説
飲食店で使われている調理器具のひとつに「サラマンダー」があります。
サラマンダーと聞いても「どのようなものか、詳しく知らない」という方も多いと思いますので、今回はサラマンダーについてご紹介します。
特徴やメリットを押さえて、導入の参考にしてくださいね。
サラマンダーとは?
サラマンダーは高温の火を食材に当てて、表面に焼き色や焦げ目を付けるための調理器具のこと。
電気式・ガス式の2タイプがあります。
基本的には上火のみなので、食材を焼くための使用には向きません。あくまでも、おいしそうな見た目や香ばしさを出すために、焼き色や焦げ目を付けるものです。
ですので、魚を焼くためにサラマンダーに生魚を入れてしまうと、まっ黒に焦げてしまいます。サラマンダーを使って仕上げる料理としては、グラタンやドリア、ピザ、魚や肉などが挙げられます。
サラマンダーの意味や由来
「サラマンダー」は英語で「salamander」と表記されます。「サンショウウオ」や、西洋の伝説上の動物(火の中に住むヘビ・トカゲのたぐいで、火の精とされている)の意味を持っています。
西洋の伝説上の動物・火の精という部分が、火で加熱する調理器具のサラマンダーの由来になっていると想像できますね。
サラマンダーとグリラーの違い
飲食店をこれから経営しようと考えている人の中にも、サラマンダーとグリラーの違いがいまいちよく分かっていない、という人がいらっしゃると思います。
ご説明したとおり、サラマンダーは高温の火を食材に当てて、表面に焦げ目を付けるために使用します。これに対し、グリラーは肉や魚、野菜などを焼いて調理するために使われます。
表面のみを焼き、焼き色や焦げ目を付けるのがサラマンダーで、しっかりと火を通して調理するのがグリラーです。
サラマンダーの利用目的とは?
料理の見た目の美味しさの要素となるのが、香ばしさや焦げ目ですが、サラマンダーを利用することで簡単に実現できます。また、レストランなどでオーダーが入るたびに、一から調理をすることができれば理想的なのですが、ピーク時などは、それが難しくなります。
ある程度の工程まで調理を進めた上で、オーダーが入った後に仕上げをする、といった調理システムを採用している場合が多いでしょう。そういったケースで大活躍するのがこのサラマンダーで、一般的なレストランやホテルの厨房には設置されていることの多い設備です。
つまり、調理の効率化につながるのです。
サラマンダーの種類
先にご紹介したとおり、サラマンダーにはガス式や電気式があります。一般的なガス式では効率的に焼き目を付けることができますので、ラザニアヤやグラタン、ドリアなどの美しい焼き目が必要な料理に適しています。
ただし、加熱空間を閉じる必要があり、食材の出し入れの面では少々手間がかかるのがネックです。
一方、ヒーターを利用した電気式では、ガス式のように加熱空間を閉じる必要がありません。前後左右どこからでも、料理や食材を出し入れすることができるタイプであれば作業効率も良くなります。
また、ヒーターの高さも調節できるため、食材の厚みを気にする必要もありません。加熱速度も速く、ヒーターの表面がフラットな特殊ガラスでコーティングされているため、メンテナンスが簡易であることも魅力のひとつです。
また、グラチネ加熱ランプを採用したタイプもあり、こちらはグラチネ加熱ランプの高い熱効率を最大限に生かし、5000時間という長寿命が特徴になっています。熱源から食材の距離を調整できますので、焼き上がりと食材に合わせて、フレキシブルに使うことができます。
サラマンダーの導入にはお金がかかる?
グリラーが数万円で購入できるのに比べて、サラマンダーは数十万円の商品が多く、高価な設備と言えます。どのような業態での飲食店舗経営を行うにせよ、料理の見栄えを美しく、熱々で提供するために有効な機器でもありますので、導入したいと考える人は少なくないでしょう。
そういう場合には、サラマンダーの設置された居抜き店舗物件を探すことで、本格的な料理の提供をコストを抑えて実現することが可能です。ぶけなびには高性能なサラマンダーの付随した物件が多く掲載されていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。