食品を適温で、かつ、衛生的に保存するために、ショーケースはなくてはならない設備です。また、ショーケースにおいしそうに並べられた色とりどりの商品を眺めることで、消費者の購入意欲は掻き立てられますし、販売促進のための有効なツールでもあります。
ショーケースには主に四つの種類があります。インバータ冷却システムを搭載したタイプでは、年間の電気代を一般的なものよりも40％も削減し、状況に合わせてコンプレッサの回転数を柔軟に調整することができます。さらに、LED照明を搭載した機種では、さらに電気代の削減が期待できます。
インバータ冷却システムをさらに進化させたのが、ノンフロンインバータショーケースです。高効率なインバータ機能の搭載により、二酸化炭素の排出量が30％近く削減されていますので、省エネ、かつ、エコな設備として注目されています。これらのショーケースは主に缶コーヒーなどの飲料や、デザートなどをディスプレイするために使われています。
アイスクリームなどの保管によく使用されているのが、大きな箱型で天板が開閉することによって、庫内の食品を取り出すことのできる、チェストフリーザーです。庫内空間が大きいこともあり、急速冷却機能が標準搭載されていたり、屋外の設置の機会が多いため、盗難防止用のカギが付いているタイプもあります。気温の変化の大きい環境に設置されることを想定し、庫内の温度が急激に上昇したことを知らせる高温警報ランプも付いています。
カフェやケーキショップ、デリカテッセンなどで大活躍しているのが、スイーツ・デリケースです。レジの隣に設置することで対面販売を行いやすく、商品を美しくディスプレイするための結露しにくい二重ガラスや防露ファン、簡単に移動するためのキャスターなどの様々な工夫が施されています。多目的に使うことができますので、導入される機会が最も多い設備ともなっています。
保冷・保温の機能やタイプ別に紹介しましたが、フレームの処理の仕方や角を丸めた高級感のあるタイプなど、ディスプレイする商品や店舗の業態に応じた、様々なショーケースがあります。値段も数万円から十数万円と幅広く、少なからぬ投資が必要になるのも事実です。もともとカフェやケーキショップである居抜き物件であれば、ショーケースも付随してくることがありますので、様々にある中から適したものを選ぶ手間が省けます。また、店舗の内装に見合ったデザインのものを引き継ぐこともできて便利だと思います。興味のある人は、ぶけなびのショーケース付き物件のラインアップをのぞいてみることをお勧めします。
