飲食店舗を経営するために必要なものは、キッチンとシンクです。シンクは食材や食器、調理道具を洗ったり、食材を流水で冷やしたりなど、調理において大切な工程を行う場所です。シンクには様々な種類がありますが、用途によって選ぶものが異なりますので、ぶけなびを利用して居抜き店舗物件を購入する際には、付随しているシンクがどういったタイプのものなのかをきちんと確認しておくようにしましょう。
まず、シンクの数によって、一槽シンク、二槽シンク、そして、三槽シンクと分けられます。二槽シンクや三槽シンクは、厨房の規模の大きさだけでなく、それぞれのシンクを、食器専用、食材専用と使い分けることもできますし、数人で流れ作業的に使うこともできます。シンクの数が多くなれば、それだけスペースが必要になりますので、厨房のレイアウトを決める際に十分検討しておくようにしましょう。
シンクの隣に水きり用のスペースが設置されているのが、水切りシンクです。こちらも一槽水切りシンク、二槽水切りシンクなどと、シンクの数によってタイプが分かれます。水切りスペースとしてだけでなく、ちょっとした作業台としても使えますので、ここで簡単な調理を行うこともできます。
シンクの足元に物入れなどの保管スペースが確保されているのが、キャビネットシンクです。こちらも一槽、二槽、三槽、そして、横長の広いシンク一つが設置された、舟形キャビネットシンクなどがあります。キャビネット部分には食器や調理道具などの小物、調味料なども収納できますので、食器棚や食品庫などまでいちいち歩いて取りに行く手間を省いて、作業効率をさらに高めることができます。
シンクの多くがステンレス製になっていますので、水垢や汚れが付きにくいというメリットがあります。しかし、日頃のメンテナンスをきっちり行うことで、より長く使用することができるようになります。まず、野菜や油の汚れをきれいに落とします。網たわしなどに洗剤を軽く付けて擦ることで、簡単に落とすことができます。
手に付いた汚れが付着しやすい水栓の取っ手部分の表裏なども忘れずにケアしてあげてください。その後、きちんと水で洗剤を洗い落とし、吸水ダスターで余分な水気を拭き取ります。最後に布巾で磨き上げることで、シンクの美しい輝きを保つことができます。
簡単な手順ですが、毎日のこの一手間を怠ってしまうとすぐに曇ってしまい、元通りに戻すことが難しくなってしまいます。シンクを使った後は、上記の手順を無意識的に行うようになれるよう、習慣付けを心がけていきましょう。