飲食店舗の業態によっては、券売機を設置することで効率的な経営を行なうことのできるところがあります。よく知られたケースでは、牛丼やカレー屋、定食屋などのチェーン展開を行なっている飲食店舗があり、ある程度限定されたメニューのなかでお客様が1品程度のメニューを購入して食事を楽しむような場合がメインとなる飲食店舗では、券売機を導入することで限られたスタッフによるオペレーションを行なうことができるようになります。
券売機を導入するメリットは、スタッフが調理や料理の提供に専念することができるといったことだけでなく、釣り銭を誤って渡してしまうといった人的なミスを削減することができるという大きなメリットもあります。他にも、売上げ管理ソフトなどとインターネットでつながっている券売機であれば、リアルタイムで売上げの状況をトラッキングすることができますし、営業を終了した時点でその日の売上げを確定することもできるなど、経営的にもスピーディーな現況の把握や分析を行なうことができるということがあります。
ただし、これまで券売機を設置していなかった店舗で、こういったネット回線を利用したタイプの券売機を導入するとなると、ある程度インフラに手を加える必要も出てきてしまうため、内装工事に思った以上のコストや時間が必要になるということがあります。
そこで、すでに券売機が導入されている飲食店舗を探して居抜き物件として手に入れるという方法で、こういったコストや時間を削減することができます。券売機を設置して営業を行なう飲食店舗はカウンター席がメインであるなど、客席エリアの動線が特殊なものが少なくありませんので、こういった客席のレイアウトを含めた内装工事を一から行なう必要のない居抜き物件を利用する方法は効率的です。
このように、すでに券売機の設置された居抜き状態の貸店舗を利用することで、新たに券売機を購入する必要がないばかりか、販売管理システムとの連結もそのまま引き継ぐことができますので、思い描いていたような飲食店の効率的な経営をスピーディーにスタートすることができるようになります。
居抜き物件の再利用のもうひとつのメリットは、前の店舗についていたお客様を継続して囲い込むことができる可能性があるということですが、そのためには、前の店舗の業態と同じような業態での開業を行なうようにするといいでしょう。逆に言えば、これから始めようと計画している業態と同じ居抜き物件を探すのがおすすめです。
