飲食店舗を経営するにあたって特に気をつけなければならない場所のひとつが、トイレです。トイレは客席エリアに加えてお客様が時間を過ごす場所ですし、女性がメイクをなおしたりする場所でもありますので、快適に気持ちよく利用することのできるようにしておくことが大切です。
貸店舗を探すにあたっては、お客様がリラックスして利用することができるトイレが用意されているかどうかを判断基準のひとつにすることをおすすめします。それにあたっては、まず男性と女性のトイレを別にするのか、あるいは業態によっては男女共用のシンプルなものを採用してもかまわないのか、について決めておくとよいでしょう。
男女を別にする場合であれば、女性用のメイクルームのスペースをどのように確保しておきたいのかを考えます。ゆったりとした手洗いスペースで兼用するのであれば、化粧ポーチを置くことのできる場所が広めに取られているのがおすすめです。店舗によっては、手洗い部分がトイレの外に設置されていることもありますので、その場合は別途検討する必要があるといえるでしょう。
最近は、トイレ本体だけでなく、洗面ボウルや排気設備、節水機能の搭載など、トイレまわりのアイテムにはさまざまな素材や最新機能が盛り込まれたものが数多くラインアップしています。居抜き物件を探す際には、できるだけ最新のものが導入されているものを選びたいのではないでしょうか。
特に、飲食店舗を経営するにあたっては、毎月の上下水道料金についても適切にコスト管理をすることが求められます。店舗のトイレは利用される頻度がとても高く、厨房まわりだけでなくトイレで使用される水量は少なくありませんので、節水機能に優れた製品が導入されているというのは経営者にとっては大きなメリットがあります。
もちろん、コスト面だけではありません。トイレはお客様が時間を過ごすスペースのひとつですので、まずは清潔感のあることが基本です。少しでも不潔な要素があれば、お店自体のイメージに影響を与えかねません。お客様に好印象を与えることのできるトイレ関連設備としては、手をかざすだけで水の出る非接触型の洗面台や、手を洗った後に温風で乾かすハンドドライヤー、赤ちゃん連れでも利用できるベビーチェアなどがあります。
もちろん、一番大切なのは毎日の適切な清掃ですので、オペレーションの際にはきちんと清潔さを保つように心がけるようにしましょう。