これから飲食店舗を始めようというときにはさまざまな準備を行なわなければなりません。まずは配水・排水・排気などのインフラを整えることからスタートし、厨房設備の導入を行い、さらにテーブルや椅子、カウンター、壁紙などの客席エリアの内装工事を実施し、看板などの外装工事にも目を配りながら、メニュー構成を検討しつつ従業員の教育も同時に行ないます。
このように、飲食店舗を経営するにあたっては実にいろいろなことを準備し、検討していかなければなりません。それらを一つひとつ確実にクリアしながら、自分の思う通りの店舗作りを行なう時期は、ワクワクする楽しい時期であると同時に、費用や時間などを常にチェックしなければならない気の抜けない時期でもあります。
これまでに飲食店舗の経営をしてきた経験があればノウハウが身に付いているものですが、初めて飲食業界に挑戦しようというケースでは、正直なところできるだけコストや時間をかけず、手間を省いて事を進めたいと思うのではないでしょうか。そういう場合には、スケルトンの物件を購入するのではなく、居抜き状態のものを貸店舗として入手するのがおすすめです。
居抜き物件であれば、基本的なインフラは整っていますし、水道やガス、電気などのラインも導入され、水回りや排気ダクト、ガス台、冷凍冷蔵庫などの基本的な厨房設備もそろっているのがほとんどです。おまけにカウンターやテーブル、椅子、ナイフやフォークなどのカトラリーなども一緒についてくることもあり、すぐにでも飲食店舗をスタートできる状態の物件も少なくありません。飲食業界の初心者にとって一番ハードルの低いのが、こういった居抜き物件を利用する方法です。
いずれにしても、お客様が気持ちよく時間を過ごしながら食事を楽しむことができる店舗作りを行なうことは忘れてはいけません。そのためには、店舗に清潔感があり、洗面所やお手洗いも明るく使いやすい環境になっていることなど、料理以外のプラスアルファの部分に配慮をすることが欠かせません。
お客様に清潔感を感じていただくために用意をすべき厨房設備のひとつがおしぼりウォーマーです。食事をする前に手を清潔にすることができますし、寒い冬の時期などにはかじかんだ手の先を温めることにもなります。おしぼりウォーマーの置いていない店舗では温かいおしぼりやタオルを提供することができず、お客様によっては不潔だと感じてしまうこともあることを頭に入れておきましょう。