浜松町・大門エリアは、ビジネスの街として知られており、特に昔から続く企業が入ったオフィスビルが多くあります。羽田空港からモノレールでのアクセスもあり、シティホテルやビジネスホテルも集まっていますので、全国からビジネスマンが集まってくるエリアでもあります。
浜松町・大門エリアの飲食店の特徴は、店舗面積が比較的広いことです。全国から集まったビジネスマンが宿泊するエリアでもありますので、夜の宴会や接待が開かれる機会が多く、それらに対応するための大部屋がある店舗のニーズが必然的に高まります。また、接待用の個室への需要も相対的に高いエリアでもあります。
企業の入れ替わりもそれほど頻繁ではないエリアであり、飲食店でも割と長い期間営業している店舗が少なくありません。となると、新規開業のチャンスはそれ程多いとは言えませんので、ぶけなびに掲載している居抜き物件情報に対する引き合いも、多く寄せられています。
昔ながらの飲食店が多いということは、売りに出される居抜き物件もそれ程新しいものではないということです。特に厨房設備は日進月歩の業界ですので、購入する側としてはできるだけ新しい設備の付いている店舗を購入したいと考えがちです。ただし、いずれの場合でも中古の状態での引き継ぎとなりますので、やはりメンテナンスがしっかり行われているかどうかをきちんと確認しておくようにしましょう。どれだけ新しい設備が入っていても、状態が良くないものであれば、消耗期間がそれだけ短くなってしまいます。
また、店舗のレイアウトが可変的である物件かどうかもポイントになるでしょう。夜の営業のために個室の多い物件を購入してしまうと、ランチ時にお客様を案内しづらくなる場合があり、結果として集客率が下がってしまうことになりかねません。昼と夜の営業効率を考えると、客席のレイアウトが可変的であるというのは営業利益にも直接影響を与える要素であることが分かります。
このように、居抜き物件を検討する際には、店舗面積や付随している厨房設備の情報だけでは正しい判断ができません。気になるものがある場合は、まずは店舗に足を運んで自分の目で実際に確認をするようにしましょう。その際、厨房設備のメンテナンスはどのように行われていたのかヒアリングしたり、昼と夜のお客様の傾向など実際のオペレーションを行わないと見えてこない情報についても聞いておくことで、実際的な経営計画を立てられるようにもなります。
