茅場町は日本銀行や東京証券取引所などがあり、証券会社や銀行なども集まる、日本の経済界を代表するエリアです。
東京駅からも徒歩でアクセスすることができますので、地方から出張で訪れるビジネスマンが多く、周囲にはビジネスホテルが点在しています。また、貸会議室やシェアタイプのワーキングスペースなども増加傾向にあります。
一方、下町の風情が残るエリアでもあり、老舗のうなぎ屋やトンカツ屋、そば屋や居酒屋などもあり、昼も夜も多くのビジネスマンで賑わっています。
茅場町の居抜き店舗は、裏路地などにある老舗の飲食店、中には江戸時代から営業を行っている名店など、ほとんどの飲食店について入れ替わりを想定しにくい状況にあります。
一方、永代通りや昭和通りに面した複合ビルに入っている飲食店は、大手チェーンの居酒屋やレストラン、カフェなどを筆頭に、時代の移り変わりを反映して、定期的に入れ替わる飲食店が多く見られます。
その際、店内の造作や厨房設備をそのまま残して退去する場合が多く、居抜き物件として売りに出されます。
ぶけなびに登録されている居抜き物件のうち、茅場町エリアによく見られるのが、複合ビルに入った物件です。
このようなタイプの居抜き物件のメリットは、排水・排気システムがしっかりとしていること。中華料理や焼き肉屋、焼き鳥屋、トンカツ屋などの「重飲食」と呼ばれる（油を多く使用したり、煙が多く出る）業態に対する対応が事前に行われていることです。
特に重飲食の業態においては、排煙口を物件の屋上に設置することで煙や臭いによるトラブルを防いだり、しっかりしたグリーストラップの設置された排水システムを整備することで、下水に不要な油が流れ込むことを防止したりする必要があります。
個人レベルでは相当な費用の負担にもなりますので、これらの処理が物件全体で施されている居抜き物件であれば、周囲とのトラブルに巻き込まれることもなく、費用の負担も必要ないため、大変お得と言えます。
