霞ヶ関駅は東京都千代田区にある東京メトロ丸ノ内線と日比谷線、千代田線の3つの路線が乗り入れている駅です。
地下鉄を含めた交通の要所であるだけでなく、皇居の南側に位置し、周辺には外務省や財務省、経済産業省、農林水産省、法務省、厚生労働省、警視庁、東京高等裁判所など、国を代表するさまざまな機関が集まっている日本の行政の中心となるエリアです。
また、駅の東側には広大な日比谷公園が広がり、道幅もゆったりとしているため都心にありながら開放感を感じることのできる貴重なエリアともなっています。駅の西側には国会議事堂もあり、まさに国政のコアと言っていいでしょう。
このように国の重要な機関が点在している地域ということもあり、駅の近隣にはそれほど多くの飲食店舗があるわけではありません。飲食店舗が集中しているのは駅の南側のエリアで、JR新橋駅から広がる飲食店街とつながっています。
いずれにしても、日本全国からさまざまな人たちが集まってくる立地であり、海外からのお客様も少なくないという状況がありますので、霞ヶ関駅南側の飲食店街に出店することは飲食店の経営者にとっての憧れのひとつとなっています。
そのため、居抜き物件が売りに出されてもすぐに買い手がついてしまい、なかなかそのチャンスを獲得することができないと感じているひとが少なくありません。
無事に出店できたとしても、飲食店自体の数が膨大にありますので、次に他の競合店とどのように差別化していくことができるのか、といったサバイバルになります。
メインターゲットはやはり中高年のサラリーマンとなりますが、単に居酒屋としてのメニュー構成を用意したとしても、確実に集客に結びつけることはできません。
このエリアで効率的に集客力をアップするためのコツのひとつとしては、男性客だけではなく、あえて女性客に配慮をしたメニューを追加することをおすすめします。
もちろん、カップルを想定したり、女性自身の発言力が高まっていたりするという背景を利用したものであるだけでなく、最近特に増加傾向にある女性同士での居酒屋の利用シーンをより現実のものにしながら、客層自体の変化の呼び水とすることをも意図しています。
このような戦略を他の競合店もとっていくことで、このエリア全体のマーケットのさらなる活性化につながるとともに、競合店もすべてひっくるめてウィン・ウィンの関係を築いていくことができるのではないでしょうか。
