新高円寺駅は東京都杉並区にある東京メトロ丸ノ内線の駅のひとつです。丸ノ内線の西の起点である荻窪駅から2つ目の駅で、JR中央線の高円寺駅からまっすぐ南に下ったところに位置しています。
新高円寺駅の周辺には落ち着いた住宅街が広がっています。周囲に数多くのオフィスがあるわけでもありませんし、数多くの教育機関が集まっているわけでもありませんので、のんびりとした住宅街としての機能がメインとなっています。
そのため、このエリアでこれから飲食店舗をスタートしようと考えているひとに対しては、地域の住民にアピールすることのできる経営戦略のもとにプロジェクトに取り組むようにおすすめします。
基本的には新規の顧客がなかなか生まれにくい地域特性がありますので、既存の顧客をどのように囲い込み、継続的なオペレーションの支えとして長い付き合いを行なうことができるのか、といったことに注力することが大切です。
具体的には、新奇なアイディアで一時的にアピールをするのではなく、最初はそれほど印象的ではなくても継続的なつながりのなかで味わいの出てくるような、息の長い戦略を構築することの方が効果的です。
それはメニュー構成においても同様で、物珍しいメニューばかりを取り上げれば最初のうちは耳目を集めることにはなりますが、日常的に味わうことができるような安定したメニューとして認識されなければ、やがて足が遠のいてしまうことにもなりかねません。
こういうエリアにおいては、そういったユニークさと定石との間の絶妙なバランス感覚が求められるのです。
また、こういったエリアでの飲食店舗の営業にあたっては、大ターミナル駅などにおける有名店のような、莫大な売上げを上げるビジネスモデルは当てはまりません。
そうではなく、毎月のランニングコストをできるだけ妥当な金額におさえながら、地域に愛されて営業を行なう戦略がとられますので、店舗の開店準備期間においても思い切った投資が行なわれることはそれほど多くないでしょう。
それに伴って、イニシャルコスト自体をカットして開店の準備を進めることも少なくありませんので、相対的に居抜き物件を手に入れることについてのニーズが高くなります。
居抜き物件のメリットはコスト面だけではなく、開業までをスピーディーに進めることができるという時間的なメリットもあります。コストと時間の両面において効率的な居抜き物件は今後もますます求められていくでしょう。
