東京都港区にある白金台駅は、東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線の路線2つを有しています。南北線と三田線のそれぞれが東京都の北部から目黒方面までをつないでおり、このエリアの貴重な南北のラインとなっています。
白金台の駅の周辺には北里大学や清心女子学院高等科、明治学院高等学校、そして港区立白金小学校などの教育関連施設、東京大学医科学研究所附属病院などの医療施設があります。他にはシェラトン都ホテル東京などの高級宿泊施設、各国の大使館、そして高級マンションなどの住宅施設も広がっています。
このように、一言でまとめると、ラグジュアリー感のある施設が数多く点在しているエリアとなっていますので、飲食店舗のジャンルにおいても、同様な傾向が見られます。
戸建ての瀟洒なフランス料理店や隠れ家的な焼き肉の名店、古民家を利用したセンスの良い小料理店など、店舗ごとにコンセプトからこだわり抜いた店舗が集まっています。そのため、舌の肥えたお客様が遠方からも集まる、東京を代表するグルメスポットとしての一面もあります。
そのため、白金台駅の周辺でこれから飲食店舗を開業しようとなると、さまざまなプレッシャーと戦わなければならなくなります。まずは地価の高さ。このあたりは東京を代表する高級住宅街のひとつでもあり、ここで土地を購入するためにはまとまった額面を用意しなければなりません。
もちろん飲食店舗を開店するためには、土地があるだけでは足りません。店舗の外装や看板の設置、排水システムや排気システムの設置、エアコンなどのインフラの整備、壁紙や照明などの店舗の内装工事、カウンターやテーブル、椅子などの什器を買いそろえ、さらに調理に必要な各種設備や機器をそれぞれ整備する、といった実に多くのステップを踏まなければなりません。
そこで、すでにこれまでに飲食店舗として運営されてきた実績のある店舗を居抜き状態で引き継ぐことにより、上に述べたステップのかなりのものを省略することが可能になります。
つまり、費用と時間を効果的に削減しながら、さまざまなプレッシャーのあるグルメスポットで新しく飲食店舗をスタートすることができる、そういうとても大きなメリットを手に入れることができるのです。
もちろん、最後はメニュー勝負となることは避けられません。せっかく効率的に店舗を準備できたのですから、その分の余力をメニュー構成に費やすように心がけましょう。
