田町・三田エリアは、JRの田町駅の周辺に広がるエリアで、駅から北が三田エリア、南側が芝浦エリアと呼ばれています。三田エリアには慶応義塾大学があることで知られていますが、江戸時代には大名屋敷が立ち並ぶ場所でもあり、現代では高級住宅街としても知られています。田町駅の南側の芝浦エリアは海に近く、かつては工場や倉庫街として機能していましたが、再開発が進んだことによって大規模高層マンションやショッピング施設などが次々と建設されています。
このように、田町・三田エリアについては、北側のエリアに学生やサラリーマンが多く、南側のエリアではファミリー層が増えているという傾向にあり、飲食店にも特色があります。
三田エリアに多い飲食店舗の業態は、ラーメン屋や定食屋、居酒屋などです。芝浦エリアに比べて再開発が行われていないエリアですので、店舗スペースもそれほど大きくない昔からの店舗が多く、店舗内のレイアウトもカウンターとテーブル席を組み合わせたタイプが一般的で、厨房はコンパクトなものがよく見られます。居抜き物件についても、同じような間取りがよく売り出されていますが、購入の際には自分の開業しようとする業態にあった設備が整っているかを確認するようにしましょう。
他にも、厨房内の動線がどのようになっているのかも重要なポイントです。ラーメン屋や定食屋などは、昼間のピーク時にどれだけ効率的に調理を行えるかが大切ですので、シンプルで無駄のない動線であることは大きなメリットになります。他にも、水を多く使う業態ですので、排水システムがしっかりしているかも確認しておきましょう。
一方、芝浦エリアで売りに出される居抜き物件には、大規模複合施設内のものなども含まれています。こちらは店舗面積も比較的広く、新しい設備が整っているものが見られます。こういうタイプの居抜き物件では、実際に開業する際に厨房内のスタッフ数、サービスを行うスタッフの数などがある程度必要になりますので、オペレーションに関わる計画をきちんと立てておくことで、自分に一番適した物件を選択することができます。
いずれのエリアにおいても、居抜き物件を賢く購入するためには、売り主とどのような交渉が行えるかにかかってきます。付随している設備や面積、立地などは相場がありますが、例えば設備のメンテナンスがどの程度なされているかによっても、交渉の余地があります。ぶけなびでは、売り手と買い手の両者にとってメリットのある取引をサポートしていますので、売買を考えている人は利用してみるといいでしょう。
