【目次】
1.居抜き物件の探し方2.居抜き物件のメリット
3.居抜き物件を探す際の注意点
4.居抜き物件を探す時には専門家の力も借りよう
5.まとめ
居抜き物件は、内装や設備がそのままの状態になっているために、次に開業するまでの費用が安く抑えられるとして人気があります。
ですが、居抜きだからといって安易に手を出すのではなく、探し方の注意点を頭に入れておくと、さまざまなトラブルを回避することが可能です。
ここではそんな居抜き物件の探し方や注意点、メリットについてお話ししましょう。
居抜き物件の探し方
居抜き物件は、文字の通り内装や設備が残ったままの状態になっています。
探し方としては、自分の足で物件を見つけるというのも良いのですが、それでは詳しい情報がなかなか入手できません。ですから、不動産会社に問い合わせるのが無難です。
自分で探している時に「テナント募集」と書かれた店舗は、それが居抜きということになるので、そこに記載されている不動産会社に連絡をしてみるというのも良いでしょう。
居抜き専門の会社もありますし、ネットでも居抜き物件を取り扱っているサイトがあるので、そういうものを活用したいところです。
ただし「居抜きならどんな店舗でも構わない」といった漠然としたイメージで探し始めるのは、おすすめできません。飲食店であれば、業態(ラーメン屋・カフェ・居酒屋など)や、店舗の広さや立地条件などもある程度はっきりさせておく必要があります。
もちろん費用面の算定も重要ですから、居抜き物件を探す前にできるだけ希望をまとめておきましょう。
居抜き物件のメリット
居抜き物件のメリットは、なんといっても初期費用が安く抑えられるところです。
設備や内装がそのまま残っていると、飲食店で費用がかさむ配管や水回りなどの工事が不要になります。
また、内装も自分の好みであれば修正する手間が省けますし、早く開店させたい人にとっては、時間もお金も節約できるというのがメリットと言えるでしょう。
「前の店のイメージを引きずってしまうのでは?」と心配かもしれませんが、それは初めのうちだけで、認知度が上がれば今までのイメージは早期に払拭できるはずです。
居抜き物件を探す際の注意点
メリットが多い居抜き物件ですが、やはり注意点もあります。
実際に稼働していたのはいつなのか知っておく
居抜き物件は、それまで店舗として使われていたわけですが、退去したのはいつなのか聞いておく必要があります。
それは、店舗の中の設備がしっかりと稼働するのかを確認するということと、内装関係の劣化がどの程度なのかを知ることができるからです。
建物というのは、使っていない期間が長いと、やはり劣化は避けられません。
どんなにきれいに見えても、エアコンや暖房、その他の設備が劣化していないとは限らないのです。
実際に店舗をオープンしたとたん、設備に不具合が出て修理をしなければならず、確認すると劣化していたということもないわけではありません。
不動産会社に確認すると、いつまで稼働していたのかがわかるので、しっかり確認しましょう。
厨房機器のリースがあるかどうか
飲食店の場合、厨房機器はリースを活用しているところが多いです。
居抜き物件の場合、そのリース期間がいつまで残っているのか確認しておくことが重要になります。
いざ開店という時になってリース期間が切れて、新たに契約をするとなると、初期費用が上乗せされることになります。
また、リース期間が切れてしまうと、その機器をリース会社が持ち帰るということになるので、再契約をする必要も出てきます。
リースを使っているなら、どの会社でリースをしているか、契約内容を確認しておきましょう。
造作譲渡は有料?無料?
居抜き物件の場合、厨房機器も含めてテーブルや椅子、食器類などは前のオーナーの持ち物ということになります。
それを譲り受けるという意味で「造作譲渡」になるのですが、これが有料か無料かで、費用も変わります。
多くは有料で契約を結びますが、その金額も適正かどうか判断することが重要です。
金額にかかわらずしっかりと契約書を残しておくと、設備関係のトラブル時に役に立つでしょう。
前の店が辞めた理由や近隣トラブルの有無
居抜き物件で、前の店舗が辞めた理由は何なのか調べておく必要もあります。
経営不振であれば、その原因が立地条件や近隣トラブルでなかったのか、知っておきましょう。
前のオーナーさんや不動産会社以外にも、近隣の人に聞いてみることで、より確実な情報を入手できるかもしれません。
特に近隣トラブルは、開店してからそのことを知ったのでは遅い場合もあるので、事前に解消しておきたいところです。
居抜き物件を探す時には専門家の力も借りよう
居抜き物件を探す時に不動産会社やサイトを活用するのは有効です。
しかし、実際の店舗を見る時には、内装や設備、厨房関係はなかなかわかりにくいもの。
そんな時には、プロの工事業者に見てもらうことがポイントになります。
専門家としての目で、設備の劣化などを見極めてもらえば、開店後に設備の不具合が出る可能性は低くなります。
また、その店舗のもともとの工事業者を教えてもらっておくと、何かトラブルがあった時にお願いしやすくなりますね。
まとめ
居抜き物件は、早く開業したい人にとってメリットが多いのですが、その分デメリットも存在しています。
どんな物件をどうやって探したらいいかわからないという時には、不動産会社を探すのも良いですが、「ぶけなび」もぜひご活用ください。
希望に合った居抜き物件を、ぜひ見つけてくださいね。