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2021/6/11

人手不足を解消!効果的な求人をかけ方教えます!

人材採用・教育のノウハウ教えます。

人手不足を解消!効果的な求人をかけ方教えます!

この記事をお読みの方の飲食店では、おそらくなかなかスタッフを雇用できないことで困っているのではないでしょうか。それもそのはずで、現在の日本の求人は完全に売り手市場です。アルバイト、パートで働きたい人に対して、その求人を行っている企業の数で示した、有効求人倍率は1.80倍です。つまりおおよそ、働きたい人の2倍の求人があるのです。

したがって、自店舗が他店と競争するのは、営業だけではなく、求人においても同様なのです。特に残念ながら飲食業界は「ブラック」というイメージがあって一層人が集まらない状況です。しかしスタッフがいないと営業できません。スタッフ不足で、牛丼の「すきや」が休業したことは記憶に新しいところです。

そこでここでは、いかに効果的に求人をかけて、自店舗の人手不足を解消するか、というそのノウハウについてご紹介します。

求人媒体に掲載する

まず求人方法から解説しましょう。

1つの方法は、さまざまな求人媒体に求人広告を掲載することです。それはかつては紙の求人誌で、それも若干今でも駅で配布しているものなどもありますが、大勢はインターネット上の求人サイトです。その主なサイトと特徴は以下の通りです。

タウンワーク

タウンワークは、アルバイト、パート情報に特化した、日本で最大級の求人サイトです。タウンワークはネットだけではなく、フリーペパーも発行していますから、通常1回の依頼で、その両方に掲載をすることになります。もちろん片方だけの出稿も可能です。

原稿はタウンワークに依頼することも可能ですが、それは通常は若干の原稿料が発生するので、その分を節約したいのであれば、スマートフォンで自分で原稿を作成することもできます。
現在の求人掲載件数はおおよそ86万件で、掲載期間は基本は1週間からです。その時の費用は以下の通りです。

  • 関東 19,000円~
  • 関西、東海 18,000円~
  • その他の地域 10,000円~

マッハバイト(旧ジョブセンス)

マッハバイトはネット専用の求人広告です。

ここの最大の特徴は、通常の掲載しただけ求人広告料が発生するプランのほか、「成功報酬型」のプランもあるということです。つまり、求人広告を出してスタッフが採用でき、そのスタッフが初出社したら初めて求人料金を払えばよいのです。求人広告を出す場合、1番困るのが、掲載してもほとんど応募がなく、まったく採用でず、求人費だけが無駄に発生することですが、この成功報酬型プランならそのようなことを防げます。

またマッハバイトに掲載すると、求人内容の条件が変わった場合、自分でネット上の管理画面からすぐに編集が可能です。たとえば時給900円で出しても反応が0件の場合は、掲載期間中であればぐに時給を950円に上げるということが可能なのです。

現在の求人掲載件数はおおよそ24万件で、費用は以下の通りです。

  • 成功報酬(出社)プラン 1人採用で 30,000円~
  • 掲載課金プラン 2週間 10,000円~35,000円
  • 掲載課金プラン 4週間 15,000円~50,000円

マイナビバイト

マイナビはどちらかというと正社員の転職サイトというイメージがありますが、しかしアルバイト、パートの求人にも力を入れています。宣伝を積極的に打っているので知名度と信頼感があるため、多くの応募数が期待できる求人サイトです。また全国に専任営業がいるので、より反応のある掲載内容にするアドバイスなど、成果が出るためのサポート体制が充実しています。

現在の求人掲載件数はおおよそ19万件で、費用は掲載だけで料金が発生するプランと、採用ではなく応募に対する成功報酬で料金が発生するプランがあります。金額は以下の通りです。

  • 掲載プラン 1週間 20,000円~
  • 成功報酬(応募)プラン 1応募 8,000円~

シフトワークス

シフトワークスも、掲載で費用が発生するプランのほかに、掲載ではなく1応募に対していくら支払うという成功報酬型プランが用意されています。求人費用の投資を無駄にしたくない場合はおすすめです。またYahoo!のTOP画面の「求人」「アルバイト」ページからリンクされているので、非常にアクセス数が多く、多くの応募が期待できます。

現在の求人掲載件数はおおよそ5万7,000件で、費用は以下の通りです。

  • 成功報酬(応募)シンプルプラン 1応募 11,200円~
  • 成功報酬(応募)スタンダードプラン 1応募 10,200円~
  • 掲載プラン 40,000円~200,000円

バイトルドットコム

バイトルドットコムはコンテンツが豊富な求人サイトです。自店舗の職場としての雰囲気を伝える「動画配信サービス」、スタッフの制服がわかる「制服写真掲載機能」など、応募者の応募先を選択する際の重視点をしっかり押さえています。また自店舗の求人広告に何人応募があったかが、リアルタイムで分かる「応募バロメーター」があるので、それを見て応募が少ない場合に即、ネット上で原稿を修正することが可能です。さらに他の求人サイトは、料金と載せられる原稿のボリュームが比例していますが、バイトルドッドコムではどの料金プランでも、同じボリュームの原稿を掲載できます。

現在の求人掲載件数はおおよそ60万件で、費用は以下の通りです。

  • 1週間掲載 30,000円~

an

anも積極的に宣伝広告を言っているので、求人ターゲットの認知率の高い求人サイトです。単に求人情報を載せるサイトというだけではなく、LINEバイトなどのSNSとも連営しているので、LINEであればその1,100万人を超えるユーザーにアプローチできます。特に現代の若い人の情報収集は、ほぼLINEに100%依存していますから、その効果は絶大です。

現在の求人掲載件数はおおよそ24万件で、基本は1週間掲載です。費用は以下の通りです。

  • ライトプラン 9,000円~
  • ベーシックプラン 15,000円~
  • アドバンスプラン 25,000円~
  • プレミアプラン 100,000円~

LINEバイト

上でも挙げたLINEバイトにだけに掲載することも可能です。先ほど書いたように、現代の若い人はLINEに情報収集の多くを依存しているので、非常に多数の応募が期待できます。さらに、応募者とはLINEでやり取りするので、応募から面談に至る面接率も80%と驚異的な水準です。応募さえしてもらえればほぼ確実に採用まで持っていけます。anとも連携しており、LINEを使わない層にもアプローチできます。

現在の求人掲載件数はおおよそ26万件で、掲載期間は2週間または4週間です。費用は以下の通りです。

  • ライト(2週間) 21,000円~
  • ベーシック(2週間) 35,000円~
  • アバンス(2週間) 63,000円~
  • ライト(4週間) 35,000円~
  • ベーシック(4週間) 63,000円~
  • アバンス(4週間) 105,000円~

フロムエーナビ

フロムエーは老舗の求人媒体で、豊富な実績とノウハウを持っています。現在はそこにLINEを活用するシステムを入れ、さらに広範な層にアプローチができるようになりました。またタウンワークにも無料転載されますから、実質は1社の費用で2社分の求人広告が出せる、ということです。最近は特に大学生や高校生に特化した専用アプリを展開し、若い層の獲得に力を入れています。

現在の求人掲載件数はおおよそ19万件で、費用は以下の通りです。

  • 掲載料金 20,000円~

飲食店専門求人サイト

以上の求人サイトは全業種、全職種を網羅したものですが、飲食業に特化した求人サイトもあります。ここであれば、アクセスする人は飲食業で働くことを前提にしているので、応募率と採用率がかなり高まります。具体的には以下のようなサイトです。

FOODJOB(フードジョブ)

飲食業に特化した求人情報として最もアクセス数が多いサイトの1つです。掲載されている職種も、ホールスタッフやキッチンスタッフなどのほか、正社員になりますがエリアマネージャーや人事、メニュー開発など多岐にわたっています。

求人@飲食店.COM

求人@飲食店.COMも掲載求人件数が多い、メジャーな求人サイトです。応募者からした場合、店舗や会社の特徴、身につくスキルで仕事を探せるので、利便性が高いため、利用数が多くなっています。

フード求人ドットコム

これも飲食に特化した求人サイトです。派遣型での採用も可能です。

クックビズ

クックビスも掲載求人数が多い大型の求人サイトです。

グルメキャリー

グルメキャリーは海外店舗の募集なども多い求人サイトです。海外展開を考えている場合は、このサイトの利用は必須でしょう。

店内に求人ポスター貼付、求人チラシを配布

求人サイトへの掲載は、ある意味労力をお金で買って求人を行う、というものですが、自分の努力で求人情報を発信することももちろん可能です。その1つが店内に求人ポスターを貼ることや、自分で求人チラシを作って路上で配布したり、ポスティングを行うことです。

このメリットは、印刷費以外のコストがほとんどかからない点と、特に店内に貼ったポスターの場合はお客様が見るわけですから、すでに自店舗の営業についてある程度のイメージを持っている人が応募してくるため、ミスマッチが少ない点です。デメリットは情報を発信できる対象の人数が少ないことです。

ポスティング、チラシに掲載

自店舗が販売促進のために作成し、新聞折込やポスティングなどを行うチラシの一部に求人情報を掲載する方法もあります。この場合であれば、販促費はかかりますが、実質的な求人費は全く掛からないで済みます。この方法での傾向は、正社員の求人よりもパート、アルバイトの求人の方が圧倒的に反応がよいことです。

メリットは上記のように「求人費」としてのコストがかかず一石二鳥であることです。デメリットは、ネットの募集に比べて情報を届けられる人数が少ないことです。

友達同士の紹介など

この方法は現在働いているスタッフに、友人などの紹介を頼む方法です。ただしタダで依頼をしても効果がないので、紹介インセンティブを設定しましょう。内容は紹介者に1万円、採用者に1万円などと、紹介してくれた人だけではなく、採用したい人にも「入店祝い」などのインセンティブを出すことです。そうすれば、スタッフは友達に声をかけやすくなります。

この方法のメリットは、紹介なので、ある程度しっかりした人物が採用できる点と、スタッフが自店舗の情報を入れてくれているので、ミスマッチが少なく、採用の確率と、採用後の定着率が高いことです。デメリットは、採用した場合すでに働いている友人のスタッフと「なあなあ」の仕事の仕方になってしまう場合があることです。

人が集まる求人広告とは

求人には以上のような方法がありますが、やはりメインになるのは求人広告です。では人が集まる、応募数の多い求人広告はどのようなポイントを押さえたものなのでしょうか。具体的には以下の点です。

待遇が明確で、競合と比べて同等か、それよりもよい

1つはやはり待遇、つまり時給です。応募者は必ず、同業他店の求人広告も見て、その時給を比べて少しでも高い店に応募します。ですから、必ず他店の求人内容を確認して、少なくとも競合店と比べて時給が同額か、可能なら10円でも高く設定しましょう。

店長の人柄に親しみがわく

もちろん仕事を探している人は、時給だけで店舗を決めるのではありません。大きく影響するのは、その店の店長が自分とうまくやっていけそうか、という点です。最近の若い人は叱られることに慣れていませんから、応募先を選ぶ場合には、優しそうで親しみがわく店長の店を選択します。ですから求人内容には「店長は仏の××と呼ばれています」などの、やさしい人柄が伝わる情報を入れましょう。

同じくらいの年齢の人が働いている

若い人は特に「仲間意識」を重視します。自分よりも年上の人とコミュニケーションをとることが苦手なのです。ですから若い人を取りたいのであれば、自店舗のスタッフは若い人中心だということを書きましょう。逆に、40代のスタッフばかりの場合、20代よりは40代の方が採用しやすいので、あえて40代を求人ターゲットにする方法もあります。

福利厚生が充実している

時給のほかに福利厚生が充実している店舗も応募が多くなります。たとえば以下の点です。

  • 賄いつき
  • 社会保険完備
  • レクリエーションあり

初心者にきちんと教えてくれる

応募者は思った以上にしっかり仕事をしたいと思っている場合が多いです。しかし今は「見て学べ」「盗め」などの教育方針は全く通じません。1から10まで丁寧に教えることが必要です。応募者もそのような飲食店を選びます。ですから採用後は初心者でもきちんと教え、1人前になるまでしっかり育てる、ということをアピールしましょう。

オープニングスタッフ募集である

もしも新規開店でスタッフを募集するのであれば、必ず「オープニングスタッフ募集」と記載しましょう。その方が、すでにできあがっている人間関係に新入りとして入らないで済むのでストレスが少ないと思われるからです。また新しい店舗で自分で工夫して新しいノウハウを作りたい、という積極的な人材も採用できます。

履歴書への写真貼付不要にする

最近の若い人は面倒なことを嫌がります。よい求人だと思っても、履歴書に写真を貼る必要があり、証明写真ボックスに行って700円程度のお金を払って写真を撮らなくてはならない、というだけで、その求人を候補から外すこともよくあります。ですから自店舗の求人には、写真は不要です、ということを記載すれば応募は増えます。その分どのような人物が応募してくるかの事前情報は減りますが、それは面接で判断すればよいのです。

履歴書用紙を求人チラシの裏に印刷する

同様に履歴書の用紙をわざわざ購入して応募する、ということも面倒くさがります。ですから求人チラシなど求人をかける場合は、裏面を履歴書にして、あえて購入しなくてもよいようにすれば、応募が増えます。

情報が多すぎない

ここまで挙げた情報のすべてを載せる必要はありません。むしろ情報が多すぎると、読んだ人は混乱して、結果的に何のインパクトも与えられないため、その求人は応募候補から除外されてしまいます。ですので、以上のうち自店舗の特徴や長所を最もアピールできる、1点か2点に情報は絞って掲載しましょう。

すでにスタッフがいる場合はその人の意見を聞く

すでに自店舗にスタッフがいる場合は、でき上った原稿をサイト掲載や印刷の前にその人に見せて感想を聞きましょう。店長や経営者とは違って、応募者と同じ目線で求人内容を評価してくれますから、自分では気づかない問題点がわかり、より好感を持たれる求人内容にすることが可能になります。

まとめ

いかがですか。

スタッフ不足は、接客の不備や、料理の提供速度の遅れなど、顧客不満足をもたらします。またそれを今いるスタッフや店長自身で補おうとすると、過剰労働になり、スタッフのモラルを下げ、最悪の場合、スタッフの場合は辞めることになりますし、店長自身は身体を壊すことにつながります。

ですから、多すぎるスタッフは人件費で利益を圧迫しますが、それを避けながらしっかり求人をして、適正なスタッフ人数をそろえましょう。それが繁盛店になる1つのポイントでもあります。

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